熱さと寒さの両方を表現できる便利な色
紫色はインテリアでもファッションでも上手に使うのが難しい色の一つです。
自然界では紫色は虹の七色のうちの一つであり、花の色として比較的多く見かけられます。
果物や野菜にも紫色をしているものは多く、食品としても多く見られることから人にとって安心感のある色と言えるでしょう。
紫色は人が目にした時に精神を落ち着かせてくれる鎮静作用があります。
紫色の花としてはあじさいやラベンダーなどがありますが、それらは見ているだけでなんとなく心がなごむ人気のある花です。
室内インテリアとして使用する場合、紫色が最も適しているのは寝室です。
寝室ではできるだけ沢山の色を置かないようにするのがコツとなりますが、紫色の壁やカーテンを使用することでより安眠しやすい場所を作ることができます。
紫色は、色調としては赤色と青色を混ぜた中間色です。
そのため赤色や青色と相性が良く、室内装飾で並べて使用するのがおすすめです。
特に同じく鎮静効果の高い青色を使用するのはとても適しており、寝室の他にもリラックス空間となるバスルームやリビングルームに使用すると良いでしょう。
リラクゼーションを目的とするなら、いわゆるラベンダーカラーとなる薄紫色がおすすめです。
薄紫色は非常に目に優しく、気持ちをゆったりとさせてくれます。
紫色のよいところは、熱さを象徴する赤色と、寒さを象徴する青色の間の色であることから、季節を問わずに使うことができるということです。
色使いによってはピンクに近い可愛らしい印象になるとともに、反対にシャープな洗練された印象にすることもできます。
中間色は対比色をどうするかが重要
三原色とされる赤・青・黄色の間にある色のことを中間色といいますが、赤色と青色の間にある紫色はまさに中間色の代表です。
中間色は見た目が柔らかくなるというメリットがある一方で、印象が薄くインパクトに欠けるというところがデメリットになります。
そのため紫色をインテリアに使用するには、周囲に相性のよい色を使用するのがおすすめです。
紫色と相性がよい色の代表としては、色相が近い赤色や青色があります。
また紫色の明度を明るくしていくことでピンク色に近くなるので、濃い紫~薄い紫のコントラストを上手く利用していく方法もあります。
しかし紫色をよりスタイリッシュに見せるためには対比色を上手く使うのがおすすめです。
紫色の対比色は色相の反対側にある黄色です。
紫色と黄色は非常に相性がよく、並べて配置をすることで際立った印象にしていくことができます。
おすすめは白またはグレーを基調の部屋に紫色の家具やカーテンなどをつけ、そこに鮮やかな黄色のワンポイントを入れるという作り方です。