1. >
  2. >
  3. この夏焼かないためには

この夏焼かないためには

日差しがいつにも増して強い中、気をつけたいのが紫外線。紫外線量は4月ごろから増え始め5~8月にピークを迎えます。
紫外線はシミやシワの原因になるので、日焼け対策を徹底して行いましょう。
しかし、朝出る前に日焼け止めを塗って、夜のケアに美白アイテムをプラスのケアではとても間に合いません。というわけで、この時期必須の最新UV対策、美白ケアをご紹介します。

日焼け止めの基本知識

日焼け対策を見ていく前に、まず日焼け対策の基本的な知識を確認しておきましょう。知っておくことで日焼け止めの選び方や日焼け対策の参考になりますよ。

紫外線の種類について

前提として知っておきたい知識として紫外線にも種類があるということです。紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分類され、人間の肌に影響を与えるのが「UV-A」「UV-B」です。
太陽から地球上に降り注ぐ紫外線のうち9割がUV-Aで、雲やガラスを透過して常に人の肌に影響を与えます。シワやたるみの原因といわれています。
UV-Bはレジャー紫外線とも呼ばれ、屋外の日焼けの原因となる紫外線です。長時間浴びると肌が赤く炎症を起こし、シミの原因となります。

紫外線の種類

UV-Bを防ぐSPF

SPFとはSun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略で、紫外線によっておこる急性の炎症を防止する効果を表します。
炎症はUV-Bによって起こることから、UV-Bの防止効果を表しているともいえます。数字が大きいほど防止効果は高く、最高値は50です。SPFが50を超える場合は「SPF50+」と表示されます。
一般的に紫外線を浴び始めて20分後に日焼けすると考えられていますが、この20分に対してその何倍の時間日焼けを遅らせるのかを表した数字となります。
つまりSPF50であれば、「20分×50倍=1000分(16.6時間)」日焼けの開始を遅らせられるということです。

UV-Aを防ぐPA

Protection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略で、UV-Aの防止効果を表します。防止効果は数字ではなく「+」「++」「+++」「++++」で表し、+が多いほど防止効果は高くなります。

室内でも日焼け対策は大切

UV-Aはガラスを通過するため室内でも肌に影響を与えます。UV-Aはシワやたるみの原因になるので、家の中にいるからと油断せず、日焼け対策を行いましょう。
室内へのUV-Aの侵入を防ぐために、UVカット効果のあるカーテンなどを使うと効果的です。

日焼け対策は1年中必要?

紫外線が降り注ぐのは夏だけではありません。冬でも夏の半分の量の紫外線が降り注いでいます。また、油断しやすいのが曇りや雨。晴れの日が100%だとすると、曇りでも60%、雨の日でも20%程度の紫外線が地上に届いています。
日焼けを防ぐには1年中、どんな天候の日でも日焼け対策は怠るべきではないと覚えておきましょう。

日焼け止めの選び方

日焼け防止には様々な方法がありますが、一番重要なのが日焼け止めです。日焼け止めといっても紫外線防止効果やテクスチャーなど種類があって 選ぶのが大変です。

通勤・通学・買い物など日常生活の日焼け対策なら「SPF20・PA++」程度でOK

日常生活における紫外線対策は「SPF20・PA++」程度でも十分に効果を発揮します。数値が高ければ効果も高くなりますが、その分肌への負担は大きくなります。
普段から数値の高い日焼け止めを使っていると、肌への負担でほかのトラブルの原因に。日常生活であれば「SPF20・PA++」程度の日焼け止めがおすすめです。

屋外スポーツやレジャーシーンには「SPF50・PA++++」

スポーツやアウトドアレジャーなど、長時間屋外にいる場合は「SPF50・PA++++」以上の数値が高いものを選ぶといいでしょう。UV-A、UV-Bともに強い紫外線を受けるので、しっかりカットしてくれるのがおすすめです。
汗をかきやすいスポーツやマリン・レジャーでは、汗や水でも落ちにくいウォータープルーフが安心して使用できます。使用後は肌に残らないようにきれいに落とすようにしてください。

日焼け止めを塗るタイミングについて

朝の洗顔は化粧水やら乳液やらファンデーション下地やらで、どの段階で日焼け止めを塗ればいいのか混乱しがちです。
そこで、日焼け止めを塗るタイミングですが、基本的には化粧下地の前です。洗顔後、化粧水、乳液を塗った後のタイミングで日焼け止めを塗ります。
最近の日焼け止めは化粧下地を兼ねているものが多くあります。その場合、日焼け止め直後にファンデーションでもOK。
しかし、日焼け止めは化粧下地よりもオイリーで化粧浮きの原因になる場合も。ファンデーション前に日焼け止めをティッシュオフすると、その後の化粧崩れを防げます。

日焼け止めの塗り方

日焼け止めは、まず顔の5か所(両頬、額、鼻、あご)に置いてから、全体にムラなくなじませることがポイント。最初から手のひらで擦り合わせて、顔を包み込むように塗ると全体に行き届かず、塗り忘れや塗りムラの原因になります。
体の場合、直接日焼け止めをのせてムラにならないように塗ります。手のひらに取ってつけたす塗り方だと顔同様、均一になりにくく、ムラになった部分は日焼けしやすくなってしまうので注意してください。

日焼け止めを塗りなおすタイミングについて

日焼け止めは汗や摩擦で落ちてしまうため、こまめに塗りなおさなければ効果を期待できません。日焼け止めの効果を維持するには2~3時間のタイミングで塗りなおすといいでしょう。
また、夕方でも紫外線は強いため、お昼に化粧直しをした後、14時ごろ塗りなおすのもおすすめです。

メイクをしているときの塗りなおしの方法

メイクしているときの塗りなおし方は、汗や皮脂をティッシュやタオルで押さえてから行うように。崩れたところかに乳液を含ませたコットンなどで部分的にオフしてから塗りなおすと、キレイに仕上がります。
崩れた部分を整えてから、フェイスパウダーやスプレータイプの日焼け止めを使って塗りなおします。スプレータイプの場合、手のひらに噴射してから顔になじませるようにしてください。直接のスプレーはメイクが寄れる原因です。

日焼け対策で押さえておきたいポイント

スプレータイプの日焼け止めを常備

日焼け止めは汗や水で流れ落ちていきます。屋外にいる場合、30分~1時間に1回は塗りなおしたいのですが、かなり面倒ですよね。
そんな面倒な塗りなおしはスプレータイプの日焼け止めがいいでしょう。スプレータイプなら、ストレスなく日焼け対策ができるはずです。
肌だけではなく、紫外線による髪の乾燥を防げます。乾燥による髪の傷みやヘアカラーの退色が気になる方におすすめです。

少しの外出でも日傘を

日傘は常に持ち歩きたいアイテムです。日焼け止めをまんべんなく日焼け止めを塗ったつもりでも意外に塗りなおしが多いもの。家から駅のちょっとした距離でも肌は紫外線の影響を受けてしまいます。
日傘を使ってカバーする必要がありますよね。日傘は遮光・遮熱が100%のものがおすすめで、晴雨兼用を選ぶと持ち運びの面倒もなく続けやすいと思います。
日傘だけでは地面からの照り返しは防ぎきれないので、日傘と日焼け止めの両方を併用するのがベストです。

日傘

帽子は必ず用意

紫外線が気になる時期は帽子をかぶりましょう。特に外でのバーベキューやアウトドアの遊びなど、日傘をさせない時に外せないアイテムですね。
日焼け対策にはUVカット加工が施された帽子がおすすめです。紫外線カット率が高い帽子なら、薄い色や綿素材でもしっかり日焼けを防げます。
UVカット加工がされていない帽子であれば、布用の日焼け止めスプレーを使うといいでしょう。帽子だけではなく服や日傘などにも使えます。

薄手の羽織は必ず持参

半袖になりやすい時期ですが、羽織があれば日焼け止めを忘れてしまったときや塗りなおす時間がないという方も日焼け対策ができます。室内との温度差があるときの冷房対策にもなります。
おすすめは涼しげな雰囲気を出してくれるリネン素材。周りからみても暑苦しくなく、通気性がいいので着ていても快適です。吸水性もいいので、汗をかいてもベタつきづらい特徴もあります。
そんなリネン素材は、暑い夏の羽織として大活躍間違いなしです。

目からの紫外線をガード

紫外線対策としてスキンケアに余念がない人は多いでしょう。しかし、紫外線の影響を受けるのは肌だけではありません。目も紫外線によってダメージを受けます。
目の紫外線対策に有効なのが、目に隙間なく密着するUVカット機能付きのソフトコンタクトレンズです。製品によってUVカット機能が異なるため、よく調べて選ぶようにしましょう。
サングラスと併用すると効果的です。サングラスは単独で使っても有効ですが、側面の隙間から紫外線が入り込みます。なるべくツルが太いもの、レンズが大きいもの、顔にフィットした形を選びましょう。
サングラスといえば色の濃いレンズを思い浮かべますが、色の濃いレンズは瞳孔が開き、レンズと顔面の隙間から入る紫外線が目の奥に届いてしまうため、薄い色のレンズがおすすめです。

夏でもあえて長袖

実は半袖よりも長袖のほうが合理的で快適だったりします。肌に日光が直接当たると、日焼けだけではなく、ジリジリと肌が焼けるような暑さを感じてしまうこともあるのでは?肌を露出して暑さをしのごうとすることで、かえって逆効果になることも。
ただし、通気性には気をつけましょう。リネン素材なら非常に通気性がよく、汗をかいても吸収してくれるのでおすすめです。

焼かないために、色々な方面でケアが必要になりますが、ちょっとした努力で白い肌を保てます。紫外線量の増えるこれからの時期お試しください。