どうしてもダサい部屋になってしまう人にありがちなこと
引っ越しなどをして新しく住宅を構えるときには、「自分が理想としているおしゃれな部屋づくりをしよう」と思うものですが実際に家具を配置してみるとどうも垢抜けなくダサい部屋になってしまうことがよくあります。
これは色々な原因が考えられますが、中でも最も問題なのがカラーについての意識をしないままに配置を行ってしまっていることです。
例えば新居が決まったときに新しく使用する家具類を購入しようとお店に行き、「好きな色のカーテン」「好きな形のソファ」「好きな形のインテリア」を無造作にそのまま選んでしまってはいないでしょうか?
洋服などでもよくあることですが、単体としてよいデザインのものであっても、それがどんな環境でも同じように魅力的に見えるかというとそういうわけではありません。
同じ服でも着てみて似合う人と似合わない人がいるように、家具やインテリアも周囲の環境によってよく見えたり悪く見えたりしてしまいます。
新しく家具を購入するならバラバラに買うのではなく、できるだけまとめて購入をするようにした方がよいでしょう。
その際ちょっとだけでもカラーリングの知識を備えておくと便利です。
色の三要素と配色のコツをマスターする
カラーリングの知識というとデザイナーやスタイリストのみが習得するすごい知識のように思えますが、実際にはそんなに複雑なものではありません。
重要なのは「色の三要素」を覚えるということと、カラーリング(配色)の基本をマスターするということだけです。
色の三要素とはその色が持つ特性を3つの属性から分析するという方法で、色相・明度・彩度という3つの要素によって分類します。
色相とはその色の持つ特長(赤・黄・青など)、明度は明るさと暗さ、彩度はビビット~パステルといった色の濃さを示します。
いわゆるまとまりのないカラーリングというのは、この色相・明度・彩度のバランスがバラバラになっている状態のことです。
同じ色相や色相環の反対にあたる補色をうまく使ったり、明度や彩度を合わせたインテリアにしていくことでかなり全体の統一感を高めることができます。
もう一つ覚えたいのがカラーリングの基礎です。
一般的に美しいと感じる配置というのは、メインカラー8:サブカラー2くらいの割合にし、さらにそこに1%程度の差し色を入れるのがよいとされています。
慣れない人は上記の割合で3つの色だけでまとめるようにするのがセオリーとなっているので、とりあえずはあれこれ色を入れようとせずできるだけ3色におさえるようにするということがポイントになります。
このとき全く同じ色にするのではなく、同系色で彩度や明度を変えていくことにより室内の雰囲気に奥行きを持たせることができます。