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東京に住むならここ!都内の治安が良いエリア紹介

犯罪件数ではなく犯罪発生率で考えましょう

東京都内は日本で最も高い人口密度であることもあり、犯罪発生件数も日本一です。
ですが当然のことながら、一月に起る犯罪件数が住民50人の村で1人の場合よりも、住民1万人のうち100人の都市の方が犯罪に巻き込まれる確率は低くなります。

毎年警視庁から発表されている犯罪白書を見ると、平成28年中で最も多くの刑法犯罪発生件数があったのは23区内では新宿区の5308件、次いで江戸川区、世田谷区と続いています。

これを住民の数で割った犯罪発生率ということで見ると、途端に千代田区がダントツトップになってしまいます。
しかしながらこの犯罪発生率というのはその区で起こった警報犯罪件数に対して住民登録をしている人の数で出すものなので、千代田区のように昼と夜とで人口に大きな差がある地域では正確に率を出すことはできません。

そこで実質的に犯罪が起こる昼間の人口で犯罪発生率を割った数値で出したデータを見てみると、犯罪発生率が最も高いのは新宿区、次いで江戸川区なっています。

一方で千代田区は実際に住民が犯罪に巻き込まれる率は非常に低く、むしろ都内ではかなり治安のよい区ということになります。
最も犯罪発生率が低い区ということでいくと、中央区、千代田区、文京区といったところがベスト3です。
古くからの住宅街があり、かつ東京都内でも政治的な建物が多いこととが治安の良さの原因といえるでしょう。

同じ区内でも治安はかなり違ってきます

しかし東京は非常に住民数が多く、かつ地域のよってそれぞれ過去の歴史が異なることにより、そこに住む人のカラーも大きく違ってきます。

例えば都内でも人気の高い地域である渋谷区ですが、渋谷駅周辺~原宿、恵比寿方面というのは比較的新しく開発をされた都市部です。

一方で同じ渋谷区内でも駅から西側に入った住宅地である松濤や広尾といった地域は古くから外交官や政治家が住む地域として発展した住宅地ということもあって、街の雰囲気はかなり大きく異なります。

東京都内にはこうした新しく開発されたことによって地価が急激に高まったという地域と、古くから住宅地として使用されてきたことによって地価が高くなった地域とが分散しているので、これから住む場所を選ぶならそうした過去の歴史にも十分注意をしておく必要があります。

全体的な傾向としては古くから住宅地として使用されてきた下町や住宅街は住民同士の関わりが深く、自警の意識があるため犯罪が起こりにくいという傾向があります。

新しく開発をされたウォーターフロントや高層ビルマンションに入る場合には、周辺の環境も一緒に調べて治安を確認しておいた方が無難といえるでしょう。