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血糖値を下げる運動法を紹介!

笑顔の女性

生活習慣病が多くなっている

糖尿病に高血圧症、さらに動脈硬化など、生活習慣が深くかかわる疾患が多くなっています。
こうした病気が怖いといわれるのは、その病気そのものではなく、放っておくと重大な合併症が引き起こされる可能性があるからです。
心筋梗塞、脳出血、肝臓、腎臓の疾患など、多岐にわたります。

自覚症状がほとんどなく、ひどくなってから自覚症状が出てくるので、気が付いたときには大事になっていることも多いのです。
特に糖尿病は日本人に多い疾患で、2型糖尿病、いわゆる生活習慣に深く関係した糖尿病患者は、今増加傾向にあります。

糖尿病は血糖値が高くなってしますという病気ですが、運動や食事などの改善で初期段階であればしっかり治すことができます。
インスリン注射が必要な事態になる前に、しっかりコントロールしていきましょう。

血糖値と有酸素運動

有酸素運動というのは酸素を取り込みながら行う運動のことで、この運動によって脂肪を燃焼させることができます。
無酸素運送は筋肉をつける、筋力アップを狙う運動です。
血糖値を下げる効果があるのが有酸素運動です。

酸素を取り込みながら運動する有酸素運動はエネルギー消費量が大きい運動です。
エネルギーを燃焼させるためにはブドウ糖が必要となりますが、この時消費されるブドウ糖が多ければ多いほど、血糖値の上昇をしっかり抑制できるようになります。

有酸素運動を継続的に行うことで、血糖値の調整を行う働きをするインスリンが膵臓からしっかり分泌されるようになります。
こうした運動、さらに食事内容を改善することで、血糖値のコントロールができるのです。

運動の際の注意点、コツ

血糖値コントロールを考えるのであれば有酸素運動が効果的です。
食事をとると、その直後に血糖値が上昇します。
そのため、食後30分から1時間くらい経過して有酸素運動を行うのが理想的です。

ただし!食後すぐに動き始めると体の準備が整わないので、時間を置き、心筋梗塞などのリスクが少ない状態で運動を開始します。
朝は血液がかなり濃くなっていますので、朝、有酸素運動を行うのであれば、お水をしっかり補給してから運動する方がいいです。
出来れば、夕食後、1時間くらいたって運動し、お風呂に入り睡眠をしっかりとりましょう。

リスクも理解して!

有酸素運動を積極的に行っていいのは、糖尿病の合併症がない方です。
合併症がある方は、必ず医師に相談しどのような運動を行えばいいか確認してください。

血糖値の上昇を緩やかにする、また血糖値を下げるお薬、インスリン注射などを行っている方は、急激に血糖値が下がってしまい低血糖を起こす危険性があります。
そのため、運動するときには必ず「ブドウ糖」を持っていってください。(薬局やドラッグストアにあります)

急激な血糖値の上昇を引き起こす危険性もあるので、無理な運動をしたり、体調が悪い時は避けてください。
合併症がおこりやすい数値である場合、起きていなくても医師に相談し、運動内容を検討してください。

また運動を制限した方がいい人もいます。
糖尿病で眼底出血などの可能性がある増殖網膜症の方、網膜症の治療(レーザー治療など)を行って半年以上経過していない人、心血管障害がある方、自律神経障害がある方、空腹時血糖値が250以上の方、感染症等がある方、以上の症状がある方は、基本的に運動は制限した方がいい状態といえます。